眼科手術用椅子 2015
2014年 肘かけ付の眼科用手術椅子が完成しました。産業医大眼科学講座近藤寛之教授のご協力をいただきました。
写真1 2014年 新たに肘かけ付が完成
写真2 小澤摩記先生 宮崎大眼科(直井信久教授) 医長
小澤先生には手術室で椅子の評価・計測をお願いしたり、論文執筆を行ったりと長年の共同研究者の一人です。さっそく座ってもらいました。
図1 手術室での使用の図解
この椅子では、新たな構想のバックレスト(背当て)を設けました。これは術者の動きに高速追従する世界初の機構です。上の図のオレンジ色の部分は、特殊構造のバックレスト(背当て)です。巻きずしロール(Sushi roll)この機構は、2015年ソファーの背当てのクッション(特許申請中)にも使われるように徐々に普及しつつあります。なぜこのようなバックレストを考案したか説明します。
図2 術者は、手術の後半背当てに寄りかかる頻度が増える
写真4は、術中後半の術者の背もたれへの寄りかかりの様子を示しております。縦軸は、骨盤の前後方向の傾斜を表しております。背当てを使うときは大きく後傾します。50分経過する頃から背もたれへの寄りかかりが頻繁に見られます。作業中の背もたれへの寄りかかりは、オフィスワークでもよくみられることです。それとの違いは、手術の場合、寄りかかりの時間が非常に短いことです。これに対応して瞬時に術者の体になじむように円筒中空型のバックレストを採用しました。
最近、女性など足がフットスイッチに届かない方のために足置き台が出来ました。
研究開発 宮崎大医学部感覚運動医学講座眼科学分野(直井信久教授)
エルゴシーティング(野呂影勇早大名誉教授)
岐阜県生活技術研究所(成瀬哲哉専門研究員)
販売担当 はんだや
デザイン 余 筱嘉(上海)
製作プロデュース 渡辺晋市(サンコーウレタン) + 角道将人他2名 ㈱八堂
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- 目次と趣旨
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- 第1章 1.2 人間工学で必要な人体の知識 1.3 ICTの活用
- 第3章 看護師の動きを時間で測る
- 第4章 患者の満足を調べる
- 第5章 病室の患者のゆとりを測る
- 第6章 椅子・パソコンと健康障害
- 第7章 医療ミス